ぽこたま

空白のぽこたまのレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
4.5
「心の折り合いの付け方」
これが映画の大きなテーマとして感じた。
自ら命を絶つもの。
感情剥き出しに、八つ当たりするもの。
父から譲り受けたものを棄てるもの。
疲れるまで時間を有するもの。

とにかく苦しい時間が長く、救いの光がほんの僅かであった。

娘が殺されたというのに出てくる言葉は依然として
“万引きなんかしてない”
“いじめられていたんだろ”
“お前がなんかしたんだろ”。
何も花音の事を考えていない。
本当自分のモヤを取るためにしか動いていない。
それが添田というキャラクターを物語っているよね。
ただ自殺した車を運転していた子の母が、葬儀で添田に1番最初に発した言葉が、謝罪であった事。
これは添田にとって、とても大きい。
この片岡礼子さんは鳥肌が立った。

うんうん、こういう人いるよね笑
っていうやりとりも凄いリアルで、
いやぁ面白かった。
ぽこたま

ぽこたま