矢吹

空白の矢吹のレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
3.9
くさかべさんすげえまじ、吉田大輔さんすぎる。
こだわりのある人たちが、運命とエゴに振り回されてあれよあれよと話が進む
季節さん、しゅりさん、寺島しのぶさん、
マスコミの情報操作と話題性だけの心のなさと
真実の空白、時間の空白、告白と空白と、
正しさが、いつも人の首を絞める。
ゴミ箱に捨てた化粧品は潔白を隠してしまう。
透明のマニキュア。
止まれなかった車。責任。弱い人に育てたわしが悪いのスタンス。
娘を見てなかったかな。おれが子供なら嫌かな。
松坂桃李くんは、役者として本当に勝ったなと思った。よくぞご無事で。舞台とスクリーンは違うけど。いろんな道があるなかで。
今の世の中それこそ、ワイドショーに振り回されるけれども、振り回されないとしても、振り回そうとしていることはモロの中で、だからこそ、なにも響かなくなった、一つの嘘が全部を信用できなくなった、自傷行為の世の中で、死ぬのは良くないと言う人が恥ずかしげを纏う世の中でさ、
私はくさかべにこそこの作品の意味はあると思うのさ。モンスターはどっちだかどこだかな。
上手く生きれなくていいって言いたいけど、下手くそなやつから死んでいく。
娘の存在感こそすごいし、そのスタンスはせこいって言える作品の重なりはすごく効いていた。ホログラムくらいのレアカード。
空白が多すぎる。が故に、最高のタイトル。
娘役のあの子の顔と立ち回り、完璧。伊藤蒼さん。だよね。
矢吹

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