ちくわ

空白のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

登場人物全ての人の気持ちもわかる分、最初から最後まで辛く重い映画だった。
終盤、父親が遅すぎる空白を埋める作業はリアリティがあるような、無いような、けれどこの作品をまとめるのに必要なシーンだった様に思う。

こんな風に妙な連鎖で善悪や責任の所在みたいのがあっという間に引っ掻き回されてしまうのは今の日本だとあるあるだよなー。

中盤の加害者となってしまった女性の母親のシーンは号泣してしまった。
同じ立場なら、私はあんな言葉を言えるだろうか。
あのシーンは主人公を意識を変えた大切なシーン。
ラスト、現場の人とのシーンと絵のシーンも号泣でした。
人同士って見えない輪っかみたいので繋がってるんだなあ、と。

寺島しのぶの役みたいな人、いるよねー。
本人には悪気がないのが一番の罪w
このキャラがいたからリアリティ度がUPした感あるねw

邦画はどうしても嫌厭しがちだけど、設定や文化がすごく日本的な分、この作品は日本人じゃなきゃ深くは理解できない映画だろうなと思うと、少し嬉しいw

ただ邦画でいつも気になるのが衣装。
漁師やスーパーの店長のジャンバー、パートのエプロン。
毎日仕事着として着ているならあんなに綺麗な訳絶対ないのに、ピカピカすぎる。
ちくわ

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