くぅー

アイヌモシリのくぅーのレビュー・感想・評価

アイヌモシリ(2020年製作の映画)
4.1
“オンカミアンナー”

阿寒湖のアイヌコタンで暮らす少年の成長を通して、現代のアイヌ民族のリアルな姿を瑞々しく映し出す本作。

うん、北海道とは全く比較対象にはなりませんが、我が地の「遠野物語」等に心奪われた自分としては、惹き込まれる様に見てましたね…まだ地元の山奥には精霊や神が宿ってると信じてますから。

そう、イオマンテって儀式がキーとなり、少年の心は揺れ動き、終盤でファンタジックな演出がありますが…自分なりにでもきっちり理解し、全くの純粋な境地になれば、起こりうるかと。

いや、観光業を受け入れ、難しい面はあるんでしょうが…にしても、冒頭にも描かれましたが、無神経な観光者や外野にはならない様にしないと。

なお、俳優陣はほぼ現地の素人ですが、主演の下倉幹人…デビュー作品時の柳楽優弥を思い出しました。
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