青くて痛くて脆いのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

青春の一ページを痛くてリアルに描いた本作。まさにタイトル通り、青い・痛い・脆い話である。予告では、何故1人の女子大学生が死ななくてはならなかったかのサスペンスかと思い見始めたのだが、中盤からどうやら本質は主人公の痛い考え方によるものだと分かる。この流れは見たかったものとは違うが、逸脱だった。

主人公自体は当初仲が良かった秋吉と2人だけの世界を気づいていたのに、団体モアイの巨大化にともない、自らだけが切り捨てられたように傷ついてしまったということだ。実際は切り捨てられてはいないのだが、そう思い込む当たり、なんとなく分かるものがある。誰しも自分と仲がよかった友人が急に離れたり、急に意識高い系になってしまったり、自分と話さなくなる経験があるのではないだろうか。そんな青い人間関係に刺さる話だ。

終盤の秋吉と楓の口論シーンは中々グサグサとお互いを刺すような印象深いシーンとなった。傷つくことも時には大事なのだろう。もっとはやく言いたいことを言えてれば。そんな後悔が流れるシーンが切ない。