nakaji

青くて痛くて脆いのnakajiのレビュー・感想・評価

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)
1.5
ラストシーン、怖いわぁ
人の成長を賛美するシーンになっていて
え?っとなる
あまりに妙なので
原作のあらすじをネットで確認
ラストは映画と同じ

取り返しのつかない事をしてしまったけれど
反省したので謝らなければならないと
被害者を追いかける

あやまってもどうにかなるものでもないとわかっているけれど、ヤッパリあやまらないといけないと決心する感動的なラストシーンになっています

最近よく見る自己完結
相手の事を全く考えない自己満足
こ、こわすぎる

取り返しのつかない事は
何をしても取り返しがつかないんです
今回は、生きる目的全てと、貴重な3年間を奪ってしまった
気持ち悪い
セリフの中に気持ちが集約されています
彼と同じ空気を吸うのさえ嫌でしょう

その気持ち悪い奴が走って追いかけてくるんだからね
恐怖ですよ
卒倒してしまいます

もう一度傷ついてもいい
アホですか
傷付くのはあなたじゃなく被害者の方です

加害者は被害者の前から消えるべきで
謝る機会も与えられず
一生、悔やんで生きていくべきでしょう
あなたのそれが償いですよ

それを被害者の気持ちを考えずに、加害者の成長を賛美するとはね
君の膵臓をたべたいを書いた原作者は何を考えているんだ

彼は死ぬだろうと予想しましたが
予想外の結末にぶっ飛びました
どうしても彼と京アニの放火犯とが重なってしまうんですよ
自分本位の思い込みでたくさんの尊い命を奪った彼は反省もしないかもしれないけれど
彼が3年たって反省しましたって遺族にあやまりに来たらどうなりますかね
作者はとんでもない過ちといいながら、実は3年たったら許される程度の大した事じゃないと思ってるんでしょうか

言いたい事は山ほどあるけれど
これだけで十分ショッキング
本当は亀梨君の事故物件を観て涼むつもりだったんだけど、恐ろしいホラーに打ちのめされました

森七菜がここにも出てます
重宝されてますね
ただ彼女のシーンは全くいらない
光石研も、えらく力の入った熱演だったけど
無駄なエネルギーを使っただけ
原作では掘り下げているのかもしれないけど
取ってつけたよう話になっている

世界平和について話すのも面白いかと思ったけど、団体の目的はなんでもよかったんでしょう
なので、その気が失せました

君の膵臓をたべたい
テレビ放映されました
久しぶりに観たけど泣けますね
キミスイの読者の感情を打ち消したいとかなんとか言ってたらしいけど
原作者は
社会で生きていくということが本当にわかっているのでしょうか
nakaji

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