まさにタイトル通りの話だった。
人一倍傷つけられたくない人が、他人と波風立たない距離感を保ちながら冷めた目で物事を見るのは、裏を返せば本当は心のどこかで綺麗ごとや理想論を堂々と言えてしまう純粋さを信じたいという気持ちもあるってことなのかもしれない。
どれだけの人が「なりたい自分」になれているだろうか？
今の世の中、理想ばかりを語り「世界を変える」なんてことを躊躇なく言えてしまう杉咲花演じるヒロインをウザく感じる人達も多いかと思う。
にしても、吉沢亮演じる主人公を見ていて堪え難い羞恥に襲われたのは、若さ故の未熟さを思い出すからか。
だから自分も多少はあの回りくどい歪んだキモさを理解できるのかもしれない（笑）
「間に合わせ」というのがパワーワード。
言葉によって直接自分が傷つく事を回避し自己完結しがちなタイプってのは結局はコミュ障で拗れやすいのかもしれない。
自分のことは案外他人の方が見えてる部分もある。
