Sankawa7

日本海大海戦のSankawa7のレビュー・感想・評価

日本海大海戦(1969年製作の映画)
3.8
WOWOWの特集を録画視聴
初見

本作品は初めて見たが、単純な日本海海戦モノでなく、本格的特撮と戦争モノをミックスした面白い試みでつくられた映画だと思う

薩長の藩閥がかなり強く残っており、薩摩藩出身の軍人同士が思いっきり薩摩弁で話しているところがリアルだった

三船敏郎演じる東郷元帥の英雄化が相当強くなされており、ロシア側もキャストの良し悪しはよくわからないが、ライバルとしてしっかりとした目線で描かれていた

笠智衆演じる乃木希典、多分こんな感じの普通のおじさんだったのではなかろうかと思えるほど

驚いたのは、「日本のいちばん長い日」でノンクレジットで昭和天皇を演じていた先代松本幸四郎がはっきりと顔出しで明治天皇を演じていたところ

仲代達也の明石源二郎大佐も怪しい感じが出ていてとてもよかった

戦闘が終わった後、敵将を救護する武士道精神も美化されすぎなのかもしれないが、近代戦争においては失わたものがそこにあった

太平洋戦争後の日本でも海軍は、欧米にリスペクトされていたため、戦犯でも重罪になった人はおらず、またソ連の勃興に対抗する必要などから、日露戦争の英雄は否定されてこなかったため、東郷神社も乃木神社も残っており、地名としての乃木坂も残っている
これは相手がロシアだったためだろう

日本海海戦はいろいろな形で映像化されているが、特撮物のヒーロー的な要素を東郷元帥に投影した点は賛否両論あるが、個人的には好きだ。