JunichiOoya

横須賀綺譚のJunichiOoyaのネタバレレビュー・内容・結末

横須賀綺譚(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大阪で見逃してしまったので京都まで追いかけたら、監督さん、川瀬さん、小林さんのオンライントークも拝見することができて堪能させていただきました。

西の『れいこいるか』、東の『横須賀奇譚』ということでしょうね。監督は撮影のきっかけはもっと軽いSF短編だったと仰るけれど、作り込みの過程で実にしっとりした大人(40男の監督のという意味で)の映画に仕上がっておりました。いやまあ、撮影時は30代だったわけですが。
悲しみの持続と自己への落とし込みというところで、途中何度も『れいこいるか』を思い出しながら見ておりました。

好きこそものの上手なれ。監督はこの映画が長編第一作だと。家族四人の暮らしのこともあるし、これからも映画だけでの生活は難しそうだから、数年に一本のペースで撮っていけたらとも仰る。いやあ、ロケハン(トンネルや本箱)も人物の捉え方(ダンボール抱えた彼女)もしっかり見せてくれた感じです。

ボチボチでいいから、これからも映画見せてください。

zoomでのお子さん乱入は仕込み臭かったけど爆笑ものでした。川瀬さんのとても上品な語り口とともに新鮮な驚きをいただきました。
小林さんの話はやっぱり芝居の間中、一度もしじみちゃんが目線を合わせてくれなかったという、あのエピソードに尽きますね。

心残りはやっぱり大阪十三で、しじみちゃんの舞台挨拶を見逃したことですわ…。
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