ルオー

ミッドサマー ディレクターズカット版のルオーのレビュー・感想・評価

4.2
閉鎖的なコミュニティに身も心も浸食されていく恐怖を生々しく描いた名作。
冒頭のダニーが家族を失い心をかき乱されるシーンの時点で、凄まじいリアリティと気持ち悪さがあり引き込まれる。
平時の常識に照らし合わせれば異常でしかない事も、なんとなくこの集落のルールだから…で流されてしまう悍ましさなど、現実のものとして実感し易い恐怖が畳みかけてくるのはある種の快感すら覚えるほどに恐ろしかった。
唐突に謎パワーが出てくることもなければ、負のご都合主義に振り回されることもなく、非常に丁寧に練り上げられた脚本であると感じる。
最後がある種の救いすら見せつける爽やかで明るいエンドであった点も非常に好み。
ルオー

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