しゅん

ミッドサマー ディレクターズカット版のしゅんのレビュー・感想・評価

4.0
1回目は通常版を映画館で鑑賞。

2回目はディレクターズカット版をNetflixで鑑賞。

世間からはホラー映画と称されているが、アリ・アスター監督は恋愛映画と訴え、カップルの失恋を表現しているらしい。

僕の中では『鑑賞したカップルを失恋させる映画』だと思っている。
どんなカップルにも良い関係性の時と悪い関係性の時がある。
この映画は鑑賞時の関係性に留意する。
8:2➡️観ても問題なし👩‍❤️‍👨
5:5➡️結構ヤバいかも……
2:8➡️……別れる👩💔👨
逆に言えば別れたいなら観るべき😇

そう言った意味ではやはり恋愛映画なのかもしれない。
過程や結果は置いといて………。

ディレクターズカット版はクリスチャンのクズっぷりがより垣間見えるシーンが数多く追加されている。
ダニーの誕生日を忘れていたり、
人の卒論内容パクったり、
辛いなら1人で帰ればいいと言ったり、
ダニーの最後の選択の理由をより明確にしている。
この追加されたシーンがあるから、もともと凄かったフローレンス・ピューの演技力が更に光るし、性の儀式のあとの号泣シーンと最後の笑みも説得力が増す。
個人的にはダニーは精神崩壊って言うより、クリスチャンのこと死ぬほど嫌いになったのなら、最後の笑みもやはり『ただの失恋』という表現が合ってるのかもしれない。そういった意味ではこのディレクターズカット版はアリ・アスター監督が描きたかった内容をより鮮明なものにしていた。

双極性障害からの重いトラウマによる躁鬱病患者と横柄で無神経な態度に自分勝手な行動を繰り返しする者。
方や自分を責めて、方や相手を責める。
両極端な2人の相容れぬ関係性は特別なものではなく、現代のカップルへの警鐘ともとれる。
よく喧嘩するカップルや夫婦の方、
気抜いてたら殺されるよ。。。
しゅん

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