主人公のエゴ、恋人を都合よく扱い要らなくなれば裏切りを理由にアレするとか通常版を観た後だとより理解が深まる。
余所者の死には全員に原因となる罪がある。外部に送り出されるリクルーターにはそういう罪を犯す人を選ぶ意図があるのであろう。そして王の候補を見出す事もどうやら役割らしい。
このコミュニティの独自の掟の誕生の経緯は分からない点は通常版と同様。ただ通常版からあるコミュニティ伝承の壁画など見ると遺伝子プール提供者を確保しつつ掟に順応できる人、掟を求める人を社会文化へ注入するという二つの仕掛けが回っている事は見えてくる。
異常に共感性が強いコミュニティですがアレで掟のもたらすストレス発散している。そして妹により家族と切り離されて残り恨む主人公はコミュニティに同化して君臨する事で救われる一方でその代償を選択するという形で支払った。あそこでコミュニティ側を選んでいたらどうなっただろうか。多分あそこまで崇められたりしなかったんじゃないだろうか。あれが主人公への最後の踏み絵だったとすれば納得できる。
スタートレックTOSのバッドエンドエピソードがあればこんな作品になりそうな気がする。
