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街の灯のtottsunのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
5.0
「街の灯」🎬96
世の中は極端に不景気。小男で風彩もあがらず、服装もみすぼらしく、職もなく住むところもないチャーリーは、職にありつけそうもなく、毎日あちこちさすらい歩いてフーテン暮らしをしていた。そんな彼が一人の娘に恋をした。街角で花を売っている、盲目の貧しい娘だ。彼は彼女の目を治す為に、金を稼ごうと一大決心をするが…
さて、本日も「フォーエバー・チャップリン」ことチャップリンの映画祭にて鑑賞。
チャップリン作品の中では過去に唯一見たことある作品。
確か留学先で見たから日本語字幕無かったけどそれでもちゃんと理解できて笑えて感動した作品。
あれからかなり年月が経って、私も大人になった今受け止め方がどう変わるのか自分でもドキドキだったけど…やっぱり素晴らしかった!
音楽や音は一部ついているけど、本人たちが話すセリフが無い中こんなにも笑いを引き出せるチャップリンのセンス!
席がほとんど埋まった劇場の中笑い声が絶え間なく響いていて私も笑った。
そして、今作はやっぱり最後だと思う。
結末知ってるのに彼のハニカム笑顔見たら涙が頬を流れてしまった。
最後は普通の興行のはずなのに、自然に拍手が沸き起こったほど。
作品中で見せるそのギャップが本当に素晴らしくってチャップリン作品にすっかり魅了されてしまった自分がいるなと感じる。
今作でも監督、主演、脚本、製作、音楽を自ら担当して3年の歳月を掛けて作られた作品と知って彼のこだわりに感謝したいほど。
これは何度も見たくなる作品だし、今後も私の心を照らしてくれる1作になると思う。
私的には☆☆☆☆☆かな。
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