まりぃくりすてぃ

街の灯のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
5.0
本日(2017・5・27)東京・すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団の同時生演奏つきで、10数メートル幅スクリーンで
(指揮者はティモシー・ブロック)
──────至福! 至福! 至福! このluxury、一生忘れません!

中学生時代に一度映画館で観て、もちろんいっぱい笑えてちょっぴり泣いたんだけど、当時の私は、最後の男女のやりとりがアッサリしすぎと思ってしまったのでした。
ところが、久しぶりに今回鑑賞して、最後のたった一、二言ずつのやりとりに、万感(億感!)がこもっていることを、当然のごとく知りました。チャップリンの最後の表情、あれには「貴女の幸せが、心底嬉しい」だけが照れつつ充満していて、ほかに自分のこととか見返りのこととか一切何もない。文字通りの純愛シーンなんだから、言葉はあれこれ要らなかったんですね! あったりまえか。あの後の二人がどうなるかなんて、映画の神は微笑むばかりで答えてくれないわけですね。
昨日まで98点の名作だったこの作品、今日からは私の100点です。
あ、ボクシングシークエンスが素晴らしすぎて、110点。(今思うとシルベスタ・スターロンはこれを観てからアポロと闘ったにちがいありません!)