ゆっぽ

街の灯のゆっぽのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.5
浮浪者チャーリーと盲目の花売り娘の愛を描いた作品。

花売り娘に惚れ込んでしまったチャーリーは、彼女のために金持ちを装い花を買い、仕事を始める。
お金を手に入れようとボクシングするシーンは声を出して笑った。面白すぎる〜〜。
好きな人のためなら全力を尽くす!!チャーリー映画に共通する主人公の特性かな。

ひょんなことからチャーリーが自殺を助けた大金持ちの友人が面白い。泥酔するとチャーリーを命の恩人扱いしてベッタリなのだけど、素面になると彼の顔すら覚えていないという……。
チャーリーは彼に助けられることもあれば、困らされることもあり……翻弄されてるなあ。

ラストシーンは切ない。一時の幻想のような恋。真実を知ることは、果たして幸せなのか?深い感動を残す名シーン。

花売り娘が光を手にした途端、2人の恋は街の灯のように消えてしまったのか。花びらのように散ってしまったのか……。
2人の結末は分からないままのラストだけれど、チャーリーの優しい微笑みに救われる。
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