うめ

街の灯のうめのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.3
街の灯。
街には、ひっそりと温めてくれる小さな灯もあれば、たくさんの人を引き寄せるような眩しく輝く灯もある。
辛く苦しい人生の中で、触れ合いを求めて灯に引き寄せられる人々。

そんな事とは無縁に、邪険にされ…嗤われ…孤独に生きてきたチャップリンだったが…
盲目の花売りの女性との出会い。
見た目で判断されない、彼の優しさを分かってくれる存在。
そして、助けたのが縁で始まる富豪との奇妙な関係。
初めて誰かに必要とされる喜び。
しかし、支えになろうと一生懸命に頑張っても上手くいかない。

あらゆる想像を掻き立てるラストの素晴らしさ。
声にならなくても、観るものに伝わる思い。
一人で観ているのに感じる、たくさんの観客の笑い声、涙。
まさしく、名作です。
あぁ…映画っていいな。
うめ

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