すとんこ

街の灯のすとんこのレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.0
盲目の花売りの女性のために、なんとか治療費を準備しようとする男の話☆

何かの石像の披露記念式典に現れる男(チャップリン)。ボケ倒して周囲をザワつかせる彼。場面は変わっても小ボケ連発の展開に、″チャップリン映画″初体験で″作法″の解らないわたくしには戸惑いを隠せません。

やっと本筋の盲目の花売りの女性が登場。
花を一輪買ってお釣りを受け取らない優しい男。
それからなにかと花売り女性の面倒を見るようになり、その親切心に心引かれていく女性。
やがて定職にもつかずにフラフラしていた男が仕事をはじめます。
男の生き方を変えさせるほどに愛の力は偉大なのですね。
しかし、ゴミ拾い、ボクシングなどをしてお金を稼ごうとしますが、思うようにお金は稼げません。急に真面目になっても世の中そんなに甘くない。

そうこうしているうちに、かなりのアクロバットな方法でお金を手に入れ、女性に目の治療費をわたす。
方法がアクロバット過ぎたため、警察に御用となる男。

シャバに出た男はフラリと花屋の前に。
すっかり目も回復し、繁盛している店をキリモリする彼女をみかけ、彼女に釘付けになる男。
その様子から女性は、「もしや、あなたは、あの時お金をくれた・・・」と、直感する。
出会ったときと同じく、花を一輪手にした男。
トキメキビームを放つ女性。

THE END

いいですね。途中余分な要素が多いように感じますが、キレイな結末に心洗われます。

男と女性の純粋な思いが、ちゃんと出会うことが出来たことに安堵する一本(* ̄ー ̄)☆
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