百合

街の灯の百合のレビュー・感想・評価

街の灯(1931年製作の映画)
4.9
ラストシーンの笑顔がすごく切なかった。ヒロインは浮浪者のチャーリーに失笑している。しかし彼こそが恩人だったと知ったときの複雑そうな表情。
心から感謝しているのなら、すごくカタルシスがあったかもしれないのに、そうではないところに人生のリアリズムを感じた。
チャップリン自身も幼い頃は浮浪者同然の生活をしていたことがあるし、もしかしたら、純粋な善意を純粋な気持ちで受け取ってもらえなかった経験があったのかもしれない。
いずれにせよ、人生の喜びと悲哀の両面を集約しているのがチャップリン作品だと思う。