「街の灯」に投稿された感想・レビュー

masayaan
masayaanの感想・レビュー
2016/06/18
4.2
ゲラゲラと笑っているハズなのに、なぜか、少しずつ悲しくなってくる。世間のはみ出し者たるチャーリーが、自分をよく見せようとしたり、お金は自分だって欲しいんだという素振りをありのままに見せるからで、それは『道』や『カビリアの夜』におけるややオーバーアクション気味のジュリエッタ・マシーナのことを思い出させたからだろうか(もちろん、影響関係は逆)。
satton
sattonの感想・レビュー
11時間
4.0
子どものころボクシングのシーンを見て爆笑した記憶があったけど、今見ても本当に面白い。
しかしこんな優しい愛に溢れた映画とは知らなかったな。じんわり余韻を残すラストが素敵です。
SatoshiFujiwara
SatoshiFujiwaraの感想・レビュー
12時間
4.6
大まかにスラップスティックとまとめておくが、古典的な3大喜劇王(と呼ばれてんだか知らないが)チャップリン、バスター・キートン、マルクス兄弟の中ではナンセンス(マルクス兄弟)、アナーキー(キートン)な後二者をより評価していた。チャップリン作品は弱者への愛やら共感に基づいたある種のヒューマニズムに還元されがちな点でなんとなく嫌な気がしていたのであり(なぜか石堂淑朗なんかに感化されたのもある)、そもそもがチャップリン作品をまとめて観たのが確か高校生時分で、まあ小生意気に気取っていたんだろう。残念ながらその後チャップリン作品をしっかり再見する機会もなく、昔ながらの色メガネによるそんな印象は残っていたまま。

そんな中『街の灯』再見。死ぬほど使いたくない言葉を使うが、これには本当に感動である。なによりチャップリン作品はそんなにヤワで安易かつ単純なものではなかった(何を当たり前のことを言ってんだとの批判は甘んじて受ける)。何だろうかあの最後の嬉しくも苦い複雑な味わいは。本来は明るく締めくくるに相応しいこの場面の音楽(それまでに何度か登場するプッチーニ風の音楽はチャップリン作曲である)が、最後の最後にあろうことか短調に変容して終わりを告げる。プッチーニに繋げて言えばほとんど『トスカ』である。『トスカ』は単にドラマトゥルギーの問題だが『街の灯』はそうではない。いろんな感情が渾然一体となった泣き笑い、であろう。外形のシンプルさの奥にある深さ。まるでモーツァルトの音楽のようだ。モーツァルトの音楽が特別であるように、チャップリンの『街の灯』もまた明らかに特別な何かがある。

全てのシーンは余りに綿密に考え抜かれ、一見荒唐無稽な脚本は全てが効果的なアクションに見事に還元されているからただただ納得するしかない(有名なボクシングのシーンを見よ)。カメラワークと編集も全く隙がないが、これが自由さと同義という離れ業。サイレントならではのスラップスティックは今観ても爆笑ものであるが(当日の会場の盛り上がりはこれが86年前の作品とは思えないほど)、改めて映画の原点に思いを馳せたり。間違いなく誰が観ても面白い。

ちなみに俺が観たのはすみだトリフォニーホールで昨年から始まった「生オケ・シネマ」第2弾での上映で、一流オケの新日本フィル(創設者はかの小澤征爾だ)が映画と同時に演奏するという豪華極まりない企画である。チャップリン映画音楽の権威であるティモシー・ブロックという指揮者が保管されているスコアを新たに校訂したものを用いているとのことで、生演奏を映画に合わせるという一見難しい作業も綿密なスコアリングと見事な指揮によって全てが完璧なタイミングで成し遂げられた。こうして聴くと、貧弱なサウンドトラックではほとんど分からない、もしくは実感に至らない音楽の巧みさ(内声の支えだとかライトモティーフの使い方)に驚く。ホールの回し者では断じてないが、来年は『黄金狂時代』を生オケ・シネマでやることが決定しており、いささかチケットの値は張るが強力におすすめしておきます。去年の『モダン・タイムズ』も行けばよかったぜ。
Kana
Kanaの感想・レビュー
16時間
-
中学生くらいに見て号泣した思い出の映画。改めて見返して、一途なラブストーリーはもちろんのこと、チャップリンの動きに釘付けになりました。
恐らくアドリブではない計算され尽くしたコミカルで愛おしくも切ない一つ一つの仕草、表情にやはりチャップリンは天才だと実感。
しゅん
しゅんの感想・レビュー
18時間
-
すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団の生演奏つき上映という贅沢この上ない体験してきました。

とにかく名作としか言いようがない。チャップリン登場シーンから最高で、石像の剣がズボンに突き刺さった時のアクションとかほんと素晴らしいし、その後も港での落下シーン、石鹸とパン取り違えシーン、ボクシングシーンなどなど名場面のオンパレード。俳優の動き、カメラのテンポ、脚本の巧みさ、音楽の合わせ方(チャップリン作曲)、どれをとっても超一級だが、それ以上の何かがこの映画にはある気がした。主人公の出自が一切不明という根無し草性も引っかかる。
チャップリンが盲目の少女の部屋から去る時の、ドアにかかったハンカチが妙に泣かせる。
kuwa
kuwaの感想・レビュー
1日
5.0
新日本フィルハーモニー交響楽団の生演奏つきでの鑑賞。『街の灯』がチャップリンで1番好きな作品だったので、くーぜんぜつごのぉぉぉ体験でした!!

盲目の花売りの女性の手術費を稼ぐ為に、慣れない肉体労働したり、賭けボクシングに出場したり、孤軍奮闘する放浪紳士。

ラストシーンの3つのセリフは世界一美しいです。
僕は『無償の愛とは』という質問の答えがこの作品にあると思っています。


ジャスティス!!!
猪越晃平
猪越晃平の感想・レビュー
1日
4.2
名作
Marrison
Marrisonの感想・レビュー
1日
5.0
本日(2017・5・27)東京・すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団の同時生演奏つきで、10メートルスクリーンで
(指揮者はティモシー・ブロック)
──────至福! 至福! 至福! このluxury、一生忘れません!

中学生時代に一度映画館で観て、もちろんいっぱい笑えてちょっぴり泣いたんだけど、当時の私は、最後の男女のやりとりがアッサリしすぎと思ってしまったのでした。
ところが、久しぶりに今回鑑賞して、最後のたった一、二言ずつのやりとりに、万感(億感!)がこもっていることを、当然のごとく知りました。チャップリンの最後の表情、あれには「貴女の幸せが、心底嬉しい」だけが照れつつ充満していて、ほかに自分のこととか見返りのこととか一切何もない。文字通りの純愛シーンなんだから、言葉はあれこれ要らなかったんですね! あったりまえか。あの後の二人がどうなるかなんて、映画の神は微笑むばかりで答えてくれないわけですね。
昨日まで98点の名作だったこの作品、今日からは私の100点です。
あ、ボクシングシークエンスが素晴らしすぎて、110点。(今思うとシルベスタ・スターロンはこれを観てからアポロと闘ったにちがいありません!)
ss
ssの感想・レビュー
2日
4.0
もうもうもう!
チャップリンがチャーミングすぎる。

そしてなんというラスト!
コミカルなシーンでケタケタと笑っていたのに最後号泣。
このジャケットのチャップリン…!
照れてるようで幸せそうで何とも言えない表情😊何だか観てるこっちまで胸いっぱいに。
なんだか「ありがとう」ってそこらじゅうにふりまきたくなる気持ち。
チャップリン、そんな気持ちにさせてくれてありがとう。

2017/5/22
ひでG
ひでGの感想・レビュー
3日
5.0
10/12に「シンゴジラ」のレビューを書いてから7カ月で、メモリアル500本記念!

意外な作品もいいかなとか、やっぱみんなが大好きで、ずっととっておいたあれかなとも思ってたけど、
この言葉を初めて使いたかったので!

オールタイムベスト!

映画史だけでなく、どんな芸術作品にも負けない、最高峰の映画。

分かりやすいのに奥深い。

爆笑の連続なのに、感涙のラスト。

純粋なのに、皮肉や人間性の怖いところもえぐり出す。

大胆なストーリー展開なのに、細部の配慮が行き届いてる。

相反する要素をすべての兼ね備えているパーフェクトな作品。

チャップリンは、この作品ののち、怒りや疑問や問題提起を喜劇の中にミックスしていく。
「モダンタイム」「独裁者」「殺人狂時代」

もちろん、どれも素晴らしい超一流作だし、こういう強いメッセージを織り込んでも、喜劇映画としてのホイルが崩れないところなんか超凄い。

だけど、この「街の灯」は、彼がずっと大切に語り続けてきた「愛」を大上段に掲げ、その集大成として創り上げたものだと思う。

チャップリンが、この「街の灯」が、
あったからこそ、
完成した、
世に出た、
影響された数多くの作品や関係者たち。

全ての原点。

そして、同時に、私の映画人生の原点でもある。

50を過ぎてもまだ青年のように、映画に恋し、映画に笑い、涙できるマインドを授けてくれた原点。

ありがとう!チャップリン
ありがとう!「街の灯」

PS
チャップリンの笑いは、本人はどこまでも真面目な行動から起こる。
酔っ払いの介護やボクシングのシーンしかりだ。

真面目こそ、面白いのだ。
>|