真っ黒こげ太郎

シャウト・アウトの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

シャウト・アウト(2020年製作の映画)
4.2
鋼の肉体!!!
 VS
テロ国家!!!

偶然絶後の肉体が…

全てをなぎ払う!!!!




幼い頃から亡き父に誓い、兄のヴィクラムを守り続けてきた弟のロニー。
兄弟は成長し、ヴィクラムは警察に就職するが、IPLなる地元の悪徳ヤクザに牛耳られていた。

ある日、IPL達の誘拐の情報が手に入り、IPLの工場に潜入する任務を受けたヴィクラム。
その事を知ったロニーは兄の為に工場に乗り込んで密かに大暴れ!!!
ロニーのお陰で数々の事件を解決し、かつえない大手柄を得たヴィクラムは英雄として表彰され大出世するが、IPLに繋がるシリアの凶悪テロ組織は黙っちゃいなかった。

ヴィクラムがシリアへ書類を渡しに行った際にテロ組織がヴィクラムを襲撃し誘拐!!!
ロニーはシリアへ飛び、兄の奪還の為にテロ組織に戦いを挑む!!!




攫われた兄を救うために、超人マッチョマンがテロリスト軍団に戦いを挑む、超絶怒涛のアンリアル・マッチョ・コマンドアクション!!!!

インドのランボー、タイガー・シュロフ主演のコマンド・アクション映画シリーズ「Baaghi」シリーズの3作目。

2作目は「タイガー・バレット」の邦題でリリースされているが、話の繋がりは全くないので(そもそも俺もだいぶ前に見たので覚えてない)、本作だけ見ても全く問題ありません。



前半は兄弟の絆を描いたアクション・コメディといった趣で、アクションはキレのある格闘アクションがメイン。
アクションよりドタバタ劇の方が多いが、主人公の兄弟を始め、皆キャラがしっかり立っていて楽しめる。
無論インド映画なので、マッチョマンな主人公も前半で歌って踊ります。w

だが、兄が誘拐されてからは、それまでのコメディがウソの様な超シリアス展開に。
兄を追うサスペンス・アクション、テロリストの襲撃恐怖を描いたポリティカル・アクションを得て、クライマックスのド迫力の火力マシマシなランボー・アクションになだれ込んでゆく。


タイガー・シュロフさんのアクションはキレッキレで、誤魔化しナシの開脚も回し蹴りもバリバリに決まる。
(スローモーションがしつこい場所もあるが。)
特にタイガー・シュロフさんの無双っぷりが極まるのがラスト30分のスーパーバトル。
銃撃、格闘、爆破の連続に、カッコ良すぎる自己犠牲、ヘリ3体VS生身のハチャメチャバトル、そして敵地に体一つで乗り込むクライマックス等、アクションの見どころ満載!!!

その反面、後半になるとお話は割とおざなり気味…というか雑になり、最終的には「人種関係なく感情を分かち合おう!!!」という話で強引に良い話に持って行って終わる(爆)が、まぁ肉弾と火薬漲る大ドンパチを拝めたからヨシとしよう。w
(弟が成長して、兄が蘇って全て終わった時点でキリよく終われそうだとは思ったけど。w)


惜しむらくは、ジャケから連想する様なコマンド・アクション展開はラスト35分にならないと始まらないので、火薬大目のコマンド・アクション目当てな人にはやや物足りないかも。
無論、タイガー・シュロフさんのキレキレ格闘アクションにコメディ、サスペンス、そしてインド映画お得意のダンス等、娯楽要素満載で2時間半の尺を飽きさせないのだが、私的にはもうチョイ火薬ドンパチのシーンが長くても良かった気がする。w


ドンパチ目当てとしては少し物足りない部分はあったけど、タイガー・シュロフさんの大暴れっぷりは最高だったし、インド映画のエネルギッシュなアクション娯楽作として十分楽しめるぞ!!!!
筋肉とキレキレの格闘とコマンドとインドの娯楽映画が好きなら見て損はナシ!!!!


しかし、ここまで来ると未だに日本未公開の1作目が気になってくるので、そろそろリリースしてくれませんかね?
(ネットフリックスで見れると聞いてチェックしてみたけど、日本じゃ今は見れないっぽい…。)