回想シーンでご飯3杯いける

ミッチェル家とマシンの反乱の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.2
「スパイダーマン:スパイダーバース」や「LEGOムービー」にも携わっていたフィル・ロード&クリストファー・ミラーが製作。それらにドハマりした僕にとって、この「ミッチェル家とマシンの反乱」は絶対観逃す訳にはいかない。そして期待通り、高密度で、楽しく、感動できる、最高の作品だった。

先に挙げた2作品と同じく、本作のテーマも親子関係の再生。そして、スマホ時代における家族コミュニケーションについて。それらのメッセージを支えるのは、ピクサー時代から明らかに次のステップに進んだと思わせる、ビビッドでアイデアに満ちた3DCGアニメーション技術と、ロックやラップをフィーチャーした音楽だ。心を素直に開けば自然と物語のメッセージが見えてくる。一見ぶっとんだアニメでありながら、現代人が共通して抱える悩みを背景にしているから、観客の心に響くのだろう。

娘のケイティの夢は映画制作の仕事に就く事という設定なので、「スターウォーズ」のパロディーと思われるシーンを筆頭に、映画好きにはたまらない演出が多いのもポイント。「スパイダーバース」同様、画面の情報量が異常に多いので、吹き替え&大音量での鑑賞をお勧めしたい。制作陣の想いが詰まったエンドロールにも感動!

Spotifyでは監督自らがセレクトした作品オリジナルのプレイリストが公開されいて、こちらもポップで素晴らしい。