ララン

ザ・ピンク・ルームのラランのレビュー・感想・評価

ザ・ピンク・ルーム(2011年製作の映画)
3.8
5ドル=カンボジアの少女売春価格。

カンボジア少女買収ドキュメンタリー。
ホテル10ドル、ジュース5ドル、少女5ドル。
ジュースと同じ値段で、少女は買われる。
少女買収撲滅を目的としたNPOの活動を追う。

・何故カンボジアが最大の少女売春国なのか?
クメール・ルージュにより適切な家族関係を築けなかった当時の子供達が親の立場となり、当時の不健全な倫理観や親子関係の欠如が子供への人身売買という形になってあらわれている。

・20歳を過ぎたら自己責任?
「欧米では20歳を過ぎると"かわいそう"という気持ちが失せるのです。先週連れてきたこのように12歳8歳5歳ではありませんから。でも(20歳を過ぎた)彼女たちも等しく尊い存在なのです。」
少女売春のみならず、心の傷問題に関して同じ事が言えるなと思った。

・保護した少女達はまずお姫様儀式をする。
NPOではお姫様として迎え入れ、自尊心の欠如した彼女たちに、大事な存在で、安心で限る場所で、自分には可能性と希望があると信じてもらう事を重視。
保護して終わりではなく、傷付いた心のケアがその後の彼女たちの人生に大きな意味を持っている事がわかる。

・売春横行地域でNPOケアハウス運営
児童売買の根底にはモラルの問題がある。
NPOでは、ケアハウス等の運営で親の価値観を変える試みを行なっている。
文化を変えるのではなく、彼らの価値観を変えれば、親は子供を価値ある存在として認識し、売買することはなくなる。

YouTubeにて視聴可能、視聴収益はこのNPO活動資金として使用されます。
是非、世界の現状をご視聴ください。
ララン

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