ましゅー

サイコ・ゴアマンのましゅーのレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
4.0
8/6から夏休みに入って既に6日間経ってしまいました。当初はワクチンの副反応で思うように活動できなかったものの、8/8(日)深夜の自宅鑑賞からこの休み中の映画鑑賞をスタート。

コンスタントに夜:自宅/昼間:劇場と観まくってるのはいいものの、普段出来ていなかった家の用事や相変わらずの移動時間、合間合間のYouTube(😅)などで、今度はpostする時間が全然取れません…。
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とか嘆いてる場合じゃありません。
少なくとも劇場作品は死ぬほど観たかった作品が最低限は観れたんで、そろそろ投稿を認めていきます。自宅鑑賞分は以前からの分も含め既に12本も溜まってしまいましたが😱まずは劇場分から。
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休みに入ったら一番観たかった、と言っても過言ではない本作。渋谷でも演ってたんですが、なんと新宿なら4回興行、しかもメンズデーで1200円!という事で、8/9(月)に行って参りました、シネマート🤗‼️
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(以下 公式サイトより抜粋)
『名前は…サイコ・ゴアマン!略してPG!』
望めばすべて叶うーー“あの頃”の夢が庭先で破茶滅茶に大暴走!
少女は残虐宇宙人を操り地球を救えるか!?
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太古より庭に埋められていた銀河の破壊者<残虐宇宙人>は、少女ミミ(8歳)により偶然掘り当てられ封印を解かれた。だが、すかさず容赦ない殺戮の限りを尽くすはずが、極悪な性格のミミに自身を操ることが可能な宝石を奪われていた。かくして無慈悲にして計り知れぬ力を誇る暗黒の覇者は、サイコ・ゴアマンと名付けられ少女にたいへんな仕打ちを受けることとなる。一方、残虐宇宙人の覚醒を察知したガイガックス星の正義の勢力<テンプル騎士団>は宇宙会議を開催、最強怪人パンドラを地球に送り込む――。
(以上 引用終わり)
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おいおいおいおい!
俺はB級…いやC級…いやいやZ級のつもりで観に来たんだぜ…?
トンデモでおバカな、思わず苦笑いして、後は溜息しか出て来ない、そんな脱力系の駄品を観に来たはずなんだぜ…?
(なにその嗜好🤣)
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それがどうした事か❗
むちゃくちゃおもしれーーーじゃんよ🤣‼️
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これは予想外❗よく出来てますよ😆❗
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いや確かにね、残虐宇宙人とかその他宇宙生物の類、制作費が湯水の如くある大作なら、いやそんなに大作でなくとも今日びの映画だったら、巧拙はあってもバリバリCGでグリグリ動かすところを、着ぐるみとかパペットでやってるってチープさはありますよ😅
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でもそれより何より主人公の女の子ミミの、
傍若無人・極悪非道・自己中心的かつあくまで楽観主義的性格が突き抜けすぎていて、逆にいい🤣‼️
普通だったら『何?このくそガキ』となるところが、まさに『毒をもって毒を制す』。
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本気か冗談か、実の兄を毎日ゲームで打ち負かすたびに『生き埋めにするよ!』と脅す(で、ホントに穴を掘らせる😂)嗜虐的性向。

血みどろの死体や ぐちゃどろのクリーチャーを見ても全くビビることもないどころかほぼ意に介さず、あまつさえ憧れの美少年同級生が脳だけの異形に姿を変えられても、これまたなんの障壁もなく遊び友達として付き合いキスまでしてしまう豪胆な(ピントの外れた🤣?)嗜好。
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如何に他の生物を非情に・無惨に殺戮する残虐宇宙人であっても、か弱いはずの地球人でありながら、さすが毎日実の兄を虐げながら😅すくすくと育ったであろう このミミの無邪気な邪悪さ(なにこの日本語🤣)には勝てず、臍を噛みつつ何だか段々と楽しげになってくる様子も、むしろ可愛らしく見えてくる不思議😂
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脇を固めるキャラたちも実に個性豊か。
傲慢な妹に辟易しつつもやっぱり妹可愛やの優しい兄。
だらしない父親像に呆れながら押しの強いカカア天下を目指すも、やっぱり夫可愛がりの母親。
そして、永遠のモラトリアム、あんた大人でその駄々っ子はないでしょう?の父親。
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それらキャラ立ちだけでなく、脚本も意外と巧み。

よくあるヒーローもの・侵略宇宙人ものを、ちゃんとリスペクトしてるからこその、予想と真逆の『外し』が活きてくるし、それが笑いに繋がるし。

ただのアホアホチープグロ特撮に終始すると思いきや、最後にはしっかり『家族の絆』が鮮明に浮かび上がってくるし。
(ラストもラスト、あの彼の家庭だってあんなんでありながらしっかり家族してますよね😂?)。

そして、まさかの『クレイジーボールに始まり、クレイジーボールに終わる🤣』、この円環❗
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いやぁ〜。脱力どころか、すっかりホクホクな気分で劇場を後にする事が出来ましたよ😂
観終わった後はやっぱりこう言いたくなりますね。
『いくぞPG❗すごいぞPG❗』🤣🤣🤣
ましゅー

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