Ayu

5月の花嫁学校のAyuのレビュー・感想・評価

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)
2.5
こちらも予告編を観て興味を持ち、cinema cafeさんのオンライン試写会にて鑑賞。1967年、フランスのアルザス地方にある花嫁学校を舞台に繰り広げられる生徒と経営陣たちのウーマンエンパワーメントを基調としたドタバタ劇(どちらかと言うとコメディー色は薄めだけれど)

109分とそこそこ短くテンポはいいものの、基本ジュリエット・ビノシュ演じる校長をメインにストーリーが進むのでもう少し個性豊かな生徒たちをのサイドストーリーをしっかりと掘り下げて欲しかった(18人の生徒に対してメインの生徒が4人で他の生徒が完全にモブ役に徹しているのも少し切ない)でもレトロなインテリアや小物は観ていて楽しく、個人的には先生の一人であるシスターが元レジスタンスと言う小ネタ的な設定がツボ。いきなりポップに転調したクライマックスは見どころではあるがポップ過ぎて戸惑いもあるかも。

ジュリエット・ビノシュはシリアスもコメディーも出来て色褪せないし、彼女がこういったテーマの作品に出演することに意義はちゃんとあると思う。終盤のレシピを〇〇に暗唱させるシーン、男も女もシュトゥルーデル(調べたらフランスじゃなくてドイツ・オーストリアのお菓子だった)作っていいしどんどん作っていこうな!と力強いメッセージ、嫌いじゃない。
Ayu

Ayu