このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに見たジュリエット・ビノシュがかわいいおばさんになっていたのがよかった。
良妻賢母を育てる花嫁学校の堅物校長がフェミニストに転向するみたいなストリーは、過去にもいろいろなお手本もあるし、演出や脚色をもうひと工夫すれば物語としてもっと面白くまとめられそうで惜しい気がする。しかし、これが単なる空想のお話ではなく一種の歴史ドキュメントだというなら、1968年が世界的にどのような年であったのか、時代の流れの中でフランスの五月革命がどのような意味を持っていたのかを説明するシーンが挿入されないと、現代史に疎い世代の中にはもうひとつピンとこない人が多いかも知れない。