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ハッピー・オールド・イヤーのぴののレビュー・感想・評価

3.5
NPの応募に即して、タイ文化に触れようと見た作品です。バッドジーニアスの女優さん!

タイでもミニマリスト思想と結びついて、「断捨離」が普及しているというちょっとした驚きから入る本作、意外に"恐怖"(サイコっぽい?)映画。

ジーンはさっぱりとした服装に身を包んだ、典型的なミニマリスト。自宅を仕事用のスタジオに改築しようと、個人事業を営んでいる兄と共に自宅の「断捨離」に取りかかる。
ジーンがゴミ袋に関するちょっとした格言めいた言葉を呟きつつ、積み上げた「過去の遺物」は大型トラックが必要なほどの量に。だがリフォームを手伝ってくれる建築デザイナーの友人とのちょっとしたいさかいをきっかけに、それらゴミの山に向けたジーンの視線が変わりはじめ、彼女はある行動を決心。

ジーンはもちろん母親も元恋人も、「過去に折り合いを付けることができなかった人々」として描かれます。彼らは過去に囚われ、何とかそこから踏み出そうとするけど結局引き戻されてしまう。
「適切に折り合いを付けることができなかった過去」が彼らに亡霊のようにまとわり続け、現在の関係を崩させていく。

ふつうに日常?的な映画だと思ってたからホラー要素にびっくりしました笑
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