焦らされたぁ！！
こういう悲しみの描き方があるのか。
肝心なというのか、劇的な瞬間を敢えて触れずに、
様々な季節、時間、日々を描く。
でも観ている側は、ずっと意識させられる悲しい過去。
登場人物に沈殿する悲しみ。
それでもずっと生きていく。
しかし、そこに悲壮感はなく、あっけらかんとしょーもなくも、優しく、時にふと、悲しく過ぎていく。
関西弁の飾らなさが心地いい。
あと神戸のディープさも心地いい。
関西って、あーゆー立ち飲み酒屋ある様なぁ。
そこに住んでいると思われる俳優ではない実際の住人の佇まいも素晴らしい。当たり前か。
住人の生々しい生活臭の為に、俳優の演技が少しハリボテに見える瞬間があるけれど、その差を埋めることができるのは名優of名優でなきゃ無理だよな。でも全員俳優だったら、マジですごい佇まいの俳優だな。
駄菓子の様な、おもちゃの宝石の様な、キラキラした映画。
