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VIDEOPHOBIAの3104のレビュー・感想・評価

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)
3.8
“衝撃のラスト”だの“ネット社会の恐怖”だのといった煽りや、ストーリーなどの前情報をほぼ入れずに観た。前情報がなくても支障なし、というよりはないほうが堪能できたと思う。

不穏が大好き。ある意味フェアな不穏。描き足りない点(動画の増殖のくだりとか)もあったが、そこに行かぬという選択もまた良しか。限られた時間限られた予算の中で、大胆というよりは繊細に作られている。それが主目的ではないが、鑑賞後の考察や再度の鑑賞にも応えうる作品の深度と強度は保たれている。
劇中に「不穏のアクセント」はいくつかあるが、個人的には警察の人のシーンが薄ら気持ち悪くたまらなかった。

“大阪”と“アナザー大阪”が終始顔を覗かせたのは、そうか西尾監督がガッツリ絡んでいたからか。

終わり方は素晴らしく、ED曲も力強く。ただ歌詞でネタを割りすぎなきらいはあり。
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