鬼島一郎

インヘリタンスの鬼島一郎のネタバレレビュー・内容・結末

インヘリタンス(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

相続した屋敷の秘密の地下壕には30年もの間鎖に繋がれたサイモンペッグが!……それだとなんつーコメディだよと思う。
 
開幕のクソわざとらしい伏線と今っぽい家族構成はさておき、狭い密室でのシリアスな2人芝居は見応え充分だし、謎が解かれていき過去の罪に現在の状況が絡むお話は程良くミステリー追う楽しさを感じる。
美麗な森と夜空は映えるし、屋敷や裁判所の映像も好き。
 
ただまぁ2時間超は長いわ……旦那と娘まるっと要らんかった気がする。
途中でだれるほど長いわけではないけれども、未消化のフックを投げまくるくらいならもっとスッキリできたんじゃないか?惜しいなーって気持ちが強い。
そもそもの相続も裁判も選挙も結局なんも片付かず投げっぱなしで、掘った死体も部下の死体も投げっぱなし。娘ちゃんの発表会なんかまったく挟む余地無いわけで。
 
 
リリーコリンズは可愛いとは思うがお話が重いのでこれで印象に残ることはなさそう。
サイモンペッグは新たな一面を垣間見たのかというとむしろなかったことにしても良さそうというか、本当にキャスティングが謎。キーライムも筋トレもただ冗長なだけのフリだったしほんま意味不明。
あとMr.ノーバディに続いてコニー・ニールセン連チャンで見たので今更ながらちょっと関心もったりしました。
鬼島一郎

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