子ども向けコンテンツの楽観性に胡座をかかないのは当たり前で、よくある逆にひねくれてて根暗過ぎ みたいな事も一切ないから凄。「起きてしまった事は仕方ないしやる事やってくしかない」精神を1度提示した後、それ恵まれてる奴が言えることだろ?って問いに持ってって でも恵まれてようがなかろうが成長してくしかないじゃんって打ち返していくのマジで根性座ってるわ。上の世代の功罪を背負う事がテーマな時点で勧善懲悪とか分かりやすい話を作るのはもう無理で、それで生きる上での平穏と苦痛に向き合ってるの偉すぎる。
平均的な子ども向け番組にある 理想を示せばいい みたいなスタンスって無責任で、現実って別に絶対的な平和とか無いし 運良く(比較的)搾取側に居て幸せでもいつ現れるか分かんない苦痛に怯え続けなきゃいけないことは当たり前だから そういうのを普通に理解してるレベッカ・シュガー組めっちゃ渋い。結局は理想論を語るんだけど別に現実的なラインからは全然超えてない みたいな。
単純にミュージカルとして優れてて、ジーン・ケリーの引用とかクラシックな趣向を上手く組み込んでくるの節操ある映画オタクって感じ。シリーズの総集編としてちゃんと機能させつつ、ジャンルとしてのコンセプトも丁寧に守ってんの面白い。