映画好きの柴犬

滑走路の映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

滑走路(2020年製作の映画)
3.7
翼は手にできたのか?

 中学時代、いじめに遭っていた男子、それを助けようとして自分がいじめの標的になってしまった学級委員長、学級委員長の心の支えとなった女子。大人になった彼らの抱える問題を、中学時代をフラッシュバックさせながら描く社会派ドラマ。

 正直な感想は、惜しい。いじめや非正規雇用、女性の自立といったテーマ性もいい。フラッシュバックや叙述トリックをおりまぜ、ミステリアスに展開する構成も凝っている。演出もそつがなく、重いテーマを最後まで飽きさせずに見せ切る。

 ただ、色々盛り込みすぎたが故に、何が言いたいのかが曖昧になってしまった感じがする。特に、ラストシーン。これが青春ものだったら満点の素晴らしいラストだったのだけど、希望がありすぎてテーマの重さがどっかに行ってしまった。