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7番房の奇跡のkazu1961のレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2019年製作の映画)
4.4
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-106
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋あの“感涙映画”で有名な『7番房の奇跡』をなんとトルコ映画でもリメイクされていたんですよね!!こちらも終盤から涙涙涙。。。でも韓国版とは世界観やテイスト、そしてラストまで全く違った作品になってるんですね。

🖋一番違うのはその世界観とテイスト。韓国版ではコミカルさを交えながらとても温かなファンタジーの様な世界観。一方、トルコ版の本作では全体的に重厚で重たい。でもこちらの方が映画らしい映画に仕上がっているかもしれません。

🖋さらに韓国版のファンタジックな結末に比べて、個人的には本作の方が好きで、リアリティがあります。題名の通り、7番房が起こした奇跡というのがピッタリとくるエンディングです。

🖋そして本作の1番の見どころはやはり親娘の演技の素晴らしさ!!ニサ・ソフィヤ・アクソングルが演じたオヴァ、親父たちを軒並みふにゃふにゃにしてしまう、その無垢な可愛らしさは圧倒的。そして知的障害のある主人公メモを演じるアラス・ブルト・イネムリの演技も文句なしです!!

🖋しかし、トルコの刑務所の中は自由に飲食ができたり、とても楽しげな雰囲気。これは実際にはどうなんでしょうね。7番房のみんなが力を合わせてメモとオヴァの親娘を守ろうとするその姿にも感動です。そして奇跡はみんなの協力によって生まれるんですね!!

😭Story:(参考: 映画ドラマ人生つれづれ)
軍事政権下のトルコ。知的障害のあるメモ(アラス・ブルト・イネムリ)は、羊飼いをしながら、老母と娘オヴァ(ニサ・ソフィヤ・アクソングル)の3人でつつましく暮らしていた。ある日オヴァが「アルプスの少女ハイジ」のリュックが欲しいと言い出す。メモは、りんご飴を作って売り、購入資金を作るが、リュックを先に購入してしまった軍の幹部とトラブルになる。軍の幹部たちがピクニックをしている山で羊を追っていたメモは、ハイジのリュックを持った少女と追いかけっこをするが、少女が誤ってがけから転落してしまう。少女を助けようと海に飛び込んだメモだったが、少女を探しに来た家族に捕らえられ、強姦殺人の罪で逮捕される。メモは否認するが、拷問の末、サインさせられてしまう。オヴァは、メモが「片目の巨人が見ていた」という言葉を信じて、山の頂上の遺跡に向かう。そこには、脱走兵が一人暮らしていて、彼はメモは殺していないと証言する。
7番房に収監されたメモは、少女殺害という罪のため、同じ房のメンバーから暴行を受けるが、房のリーダーを助けたことにより、メモの優しさや純朴さが伝わり信頼されるようになる。そして、メモの娘に会いたいという願いを叶えるべく奮闘する。無事に潜入したオヴァは、囚人一人一人に「何の病気なのか」を聞いていく。囚人たちは自分のやってきたことを静かに語り、これからは直していくことを誓う。オヴァは、目撃者がいたことを皆に告げ、所長もメモの純朴さを目の当たりにし、目撃証人探しをする。目撃証人の脱走兵は、捕まり、軍の幹部のもとに連れてこられ、射殺されてしまう。そして死刑執行の日。メモを助ける作戦が密かに進行されようとしていた。

🔸Database🔸
・邦題 :『7番房の奇跡』
・原題 :『Miracle in Cell No. 7』
・製作国 : トルコ
・初公開 : 2019
・日本公開 :
・上映時間 : 132分
・受賞 : ※※※
・監督 : メフメト・エイダ・エズテキン
・脚本 :
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 :
・出演 : アラス・ブルト・イネムリ、ニサ・ソフィヤ・アクソングル、デニス・バイサル、ジェリレ・トヨン・ウイサル、イルケル・アクスム

🔸Overview (参考:Wikipedia)🔸

メフメトエイダオズテキン監督の2019年トルコドラマ映画です。これは、2013年の韓国のコメディードラマ映画「7番房の奇跡」を同じ前提で公式に改作したものですが、ストーリー、キャラクター、トーンが大幅に変更されています。
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