フジタジュンコ

100日間生きたワニのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)
1.0
感想を簡単に言えば、苦痛・苦行・苦悩、からの、虚無。

原作はTwitterでRTなどで流れてくるのをたまに見た記憶がある程度。監督、キャスト、音楽はじめ製作陣の誰ひとりも好きじゃない。要するに何の興味もないんだが、今世紀最大のクソ映画と言われれば、見るしかないじゃないですか…!!

ということで、イオンシネマの「ワタシアター」クーポン1,200円で見ました。ドブに捨てたのは1,200円で済みました。おれは…おれはなぜクソ映画にこれほどまで惹かれるのか…見たら後悔するのに……

期待値がマイナス273℃レベルゆえ、「原作ファンにとっては悪くないんじゃないっすかね」とは思うが、クソ映画(と、たまにいい映画)を心から愛する者としては、「こんなものを許してはいけない」という気持ちのほうが強い。こんなにも何にも生まない映画、何のために作ったのか。公開当初、Filmarksでもウソあらすじによるレビューが多く見られたのは、この作品が「虚無」だからだ。感想が書けないのだ。だって虚無だから。だってこの作品に、解釈できる/批評できる/寄り添える/心を動かせる、何事もないんだもん。1ミリたりともないんだよ。これは逆にすげえよ。
ツッコミどころは作画的に演出的に色々あるが(パースがおかしいとかなんでワニ靴履いてねえんだよとかネズミ靴履くのか履かないのかどっちなんだよとか)、この映画を見て何かを感じようと、解釈しようと、頑張って頑張って頑張って頑張って……………………でも、何もねえんだよ。虚無。この作品には何もない。

私があまりにも酷評するので、友人たちが見たくなっているようだけど、「そのお金で美味しいランチでも食べて!!」と心から伝えたい。

ちなみに、『ヴェノム』続編と『映画 クレヨンしんちゃん』の予告編はすごく面白かったです!!