このレビューはネタバレを含みます
上田監督は大大大ファンなのだが、炎上しすっかりオワコンとなった100ワニをどう映画化するのか?
序盤はさすがに、今見る意味あるのか?とオワコン感バリバリに見ていたのだが。。。
もちろん死ぬことは誰もがわかってる。そこを見せられても一ミリも泣けないだろう。
ところがこれはもはやワニの映画ではなかった。
共に生きた者。そしてその後を描いてあったのだ。
一番刺さったのが、カエルくん。
はっきり言ってウザい。軽い。うるさい。
誰にもちょっかい出して、遊びに誘うがみんなから距離を取られ拒否される。
あれ。このカエル。俺じゃないか。
もちろんこんなウザくはない。ただコロナ禍もあり、男も女も、いや特に女子は
誘っても来なくなった。しかし誘うのをやめられない。
そう、軽くてうるさいあいつは、ただ寂しいの反対行動だったのだ。
泣き崩れるカエルにネズミはやっと本心を知るのであった。
やがて、かつての仲間にはワニのかわりにカエルが加わっていた。
これは切ないけれど、いい終わりであった。
上田監督さすがである。