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日本一の裏切り男のかずシネマのレビュー・感想・評価

日本一の裏切り男(1968年製作の映画)
2.8
監督、脚本ともに交代になり、これまでのシリーズとは別の方が担当している。
もしかしたらそれも影響したのか、この作品は日本一シリーズの中で初めて自分には合わないと感じた。

歌唱シーンのタイミングの悪さと映画の内容と歌詞の合ってなさ、各エピソードの繋がり部分の弱さはブツ切れの様なイメージすら受けるし、謎の主人公の人となりが最後まで観てもそれまでのシリーズ程は明確にならない…等々ちょっと、んーー…?となる。
「シリーズの中でもブラックユーモアが満載」というような説明がされていたが、その点に関しても言うほどブラック要素強いか?と思う。
あと、「裏切り」って印象もそれほど受けない。
ちょっと別ものという感じが強いので、日本一という冠を外せば良かったのでは。
ただあの凝った美術セットや、要所要所で挿入される実際の映像とイラスト、終盤の皮肉めいたカット…特に犬のカット(ここはブラックユーモアと思う)は好き。

これまでのシリーズにあった痛快さを期待するとダメだと思う。
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