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ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたちのkyotaのレビュー・感想・評価

4.2
非常に面白かったです。音楽史からほぼ抹殺されている、インディアンの血をひくミュージシャン達が如何にポピュラー・ミュージックに多大な影響を与えてきたかという事実がミュージシャン、また関係者の口から多面的に語られます。そのインディアン・ルーツの音楽の功績の凄さは、映画の開始10分足らず…パワー・コードを生み出したリンク・レイのインストRUMBLEのエピソードで既に結論づけられたりするのですが。

ポイントは、作品の総指揮を自身がそのルーツを持つ当人であるスティーヴィー・サラスが担っていることでしょう。土着的なインディアン・ミュージックのルーツ的要素を反映させた音楽からブルース、ファンクも血肉として、また土着性を排除したヘヴィ・メタリックな音楽まで(LAメタルの全盛時のエピソードも出てくる)とても多彩な音楽を作り、演奏し功績を残してきたスティーヴィーが軸を担っていることで話の説得力が半端ではありません。予告編やフライヤーには出てこなかったThe Carsのエリオット・イーストンや、ロッド・スチュワート、マット・ソーラムといったミュージシャンも見れたのが嬉しい驚きでした。

2020年劇場<77>
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