あらすじ:相手の幸せを優先し合えるなら、かけがえのないパートナーだよ。
40半ばのゲイカップルが、各々の親と今後について話したのをきっかけに、人生の後半を見つめ直す…というお話。
法律や子孫のように、中年ゲイカップルの関係性を可視化するものはなく、あるのは心の繋がりのみ。それはいくら濃密でも、周囲からの悪意なき刺激でいとも簡単に崩れ得る。
自分を社会的に保証するのは親兄弟のみ。このまま不安定な道を共に進むか、安心な場所に一人で戻るか。胸中の揺れを理解し合う二人には、私情を殺して相手の意志を尊重する覚悟がある。
女が抱く幻想のような男史朗と、男が抱く幻想のような女賢二には、永遠に幸せな夫婦生活を送ってほしい。というわけは、男女の関係性が様々な現代、リアリティのあるラブコメを作ろうとするとゲイものにならざるを得ず、彼らほど応援に値するカップルなど虚構でさえなかなかいないだろうから。
俺も「きのう何(を誰とどんな気持ちで)食べた」かいつでも思い出せるよう、夕飯の時間を大事にしよう。とりあえず動画観ながら食うのはやめよう。