てれ

マスカ ~夢と幸せの味~のてれのレビュー・感想・評価

マスカ ~夢と幸せの味~(2020年製作の映画)
3.5
パールシー(インドに住むゾロアスター教徒)の物語って観たことないので嬉しかった。

バン・マスカはパールシーのお菓子でドライフルーツが入ったパンにバタークリームのようなものが挟んであって美味しそう。初めて知った。

私の大好きな女優のマニーシャ・コイララ様がお母ちゃんの役をやっていて可愛い。代々続いてきたパールシー料理カフェを息子に継いでほしいとだけ考えて、俳優志望の息子と衝突。
自分はもう歳だけど店は続いていってほしい、そのためには息子しかいないというお母ちゃんの切実な願い。でもルミの生き生きした夢を絶たれることの悲しさ。どちらも大切にされるべきなのに、難しい……

「きっと、うまくいく」「PK」のボーマン・イラニが本人役でルミの憧れの俳優として出てるのは彼がパールシーの俳優で成功している方だからなのかな。

驚いたのが、台詞に日本語の「生きがい」が出てくること。そういやインドでこのタイトルの本が読まれてると最近話題になってたね。自分の生きる目的を見つけるという点でこういった日本の価値観がインド人を惹き付けてるのだろうか。面白い。
てれ

てれ