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護られなかった者たちへのkazuのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.9
東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生します。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた人たちでした。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎(阿部寛)は、2つの事件からある共通項を見つけ出します。そんな中、利根泰久(佐藤健)が容疑者として捜査線上に浮かび上がります。利根は放火、傷害事件の刑期を終えて出所したばかりの元模範囚でした。犯人としての決定的な確証がつかめない中、第3の事件が起こってしまいます。。。

物語はサスペンス仕立てで進んで行きますが、根底にあるのは被災者の葛藤と人間愛、そして日本の生活保護制度の問題に迫ったもので、良い意味で考えさせられる作品に仕上がってます😔

また、原理原則に従うことで護れない人が出てしまうなら、その法律や規則は何の意味も成さないことを痛烈に感じました😞

劇中では倍賞美津子、佐藤健、清原果耶の3人がお互いを理解し助け合っていく姿が描かれているのですが、いちいち涙腺を刺激してきます😢

共演者も緒形直人、吉岡秀隆、永山瑛太、林遣都etc…その他にも、そうそうたるメンバーが脇を固めてます👌

先にも書いたように、サスペンス仕立てですがヒューマンドラマ+社会派色の強い作品なので、そのつもりで観た方が良いかもしれません。ハラハラ、ドキドキはあまりありませんので☝️

これは、私の好みですがエンディングの主題歌は桑田さんではなくMISIAが良かった~♪
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