作品集

護られなかった者たちへの作品集のレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.3
震災に人生を変えられた、
護られなかった者たちの物語

東日本大地震後の避難所で出会った、
泰久、カンちゃん、けいさんと
刑事の苫篠の人生。
大切な人たちを失った彼らが、
踏んだり蹴ったりの人生の中を
生き抜いていく。。。

どれくらい実際にあったことと
同じなのかはわからないけど、
本当にこんな世界なら、
この世の中はまだまだ生きにくい。

【震災は怪物】
人を何者にも変えてしまうのが震災
人間の本性を曝け出させる。

立ち向かうこともできないものだからこそ
やりきれない感情は、
人間に向き、
時にその人間を悪魔に変えてしまう。

本当に恐ろしい。

【半端な覚悟で貧困に寄り添うべきではない】
人一人ができることなんて限られていて、
本当に貧困の人からしたら、
安易な半端な気持ちの優しさこそ
受け取ることができないと思う。
特に、こういった震災がきた後は。

寄り添うなら最後まで徹底的に。
覚悟を決めて。

寄り添われる側も、
たまにじゃなくて
いつも寄り添ってほしいと思うはず。

僕はそう思ってしまった。
半端でないと、思われるものなら
いくらでもしたらいいと思います。



人は支えあって生きていて、
人と繋がっているからこそ、
言葉は生きる。

当たり前の言葉でさえも。
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