磨

ブルーヘブンを君にの磨のレビュー・感想・評価

ブルーヘブンを君に(2020年製作の映画)
3.3
不可能とされていた世界初の青い薔薇〈ブルーヘブン〉を生み出した実在のバラ育種家をモデルにしたヒューマン・ドラマ。
由紀さおりさん初主演映画。

これを見ると先日鑑賞したフランス映画「ローズメイカー」と同じような雰囲気の作品。しかも実在の人物がモデルという事で期待も上々。
しかし薔薇を生み出す苦労話はサラッと終了し、物語のメインはステージ4の癌に侵され余命半年と宣告された女性がやりたい事を成し遂げる余命モノというまさかの展開に…(ここのあらすじ見りゃそれもわかるんだけど、そういう事しない人間ゆえ笑)

チープ感漂う作品だが、シンプルでわかりやすい展開は好感。悪い人間も出てこず素直に感動できるハートフル・ストーリーは◎だけど、あまり寒すぎるギャグが水を差しているようにも感じた。ギャグのノリが戦隊モノのそれ…。スタッフがそちら出身なのかと勘繰ってしまった(笑)

由紀さおりさんの美声は見どころ。「100万歩!100万歩!」と歩きながら呟く声すら美しい。エンディングも彼女が歌う『愛は花、君はその種子』(米映画「ローズ」主題歌のカバー)
清々しい気持ちでシアターを後にできます。


ちなみにモデルとなった川本純子さんは他にも数々のバラを生み出した偉大な方。何より今でもご健在です。