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君が世界のはじまりのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

大阪の高校生たちが主人公。
優等生のヒロインは彼氏を次々と変える親友と退屈な日常を送っていた。ある日親友が恋したサッカー部員とヒロインが親密になったことから、ヒロインと親友の関係がぎくしゃくとする。一方、同じ高校の女子生徒は、東京からの転校生が年上の女性とキスをする場面を目撃する。相手は彼の義理の母らしく......という話。ふくだももこが原作・監督をつとめた作品。

田舎の若者の思春期特有の言い知れぬ悩みや衝動、家族・友人関係から来る閉塞感を生々しく描いた群像劇。 ストーリーは淡々と進む。
人気バンドゆえに楽曲が映画で頻繁に使われるブルーハーツだが、僕がこれまで観た中では本作が一番作品の世界観に合っていたように思えた。
松本穂香主演なので彼女が中心の話かと思って見ていたら、6人の男女に均等にフォーカスが当たっていて、彼らがそれぞれ抱える葛藤の重みに感情移入させられ徐々に引きこまれていく。どちらかと言うと第三のヒロインと転校生の関係性と、冒頭に提示される殺人事件の犯人のことを気にして観ていた。割と男性キャラの存在感も大きい。荒々しい関西弁のセリフが耳に残るかが、そのセリフの裏にある心のうちを映像で表現しているところが良かった。
楽曲の使い方もショッピングモールでの歌唱シーンを含め、アカペラでの独唱や歌詞を呟くなどバリエーション豊か。ラストにタイトルカットが入ってからのエンドロールに続く演出はかっこいい。役者も関西出身者が多くてセリフに違和感がなかった。

大阪が舞台で転校生のあだ名が「東京」であることを聞いて、あずまんが大王の逆だなあと思った(古い)