Ryoma

君が世界のはじまりのRyomaのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.5
閉塞感と焦燥感でいっぱいで良い方にも悪い方にも転んでしまうおぼつかなく危うげな青春時代。悲しみに暮れ泣き喚きたい気持ちも他人とは違う特別な何かになりたい気持ちも全部ひっくるめてそういう感情が芽生えること自体が大人になろうと成長している証なんだなと感じた。その当時無駄だと思っていた瞬間でも後になって振り返ればそれも大切なんだと思えるようになるものだよねと感じた。バラバラになっていた高校生たちが一つにまとまり名曲“ひとにやさしく“を演奏するシーンは爽快感に包まれたし、ひとつの高い壁を越え深い霧を抜けたような吹っ切れた彼らの表情にすかっとした。

他のユーザーの感想・評価

chan

chanの感想・評価

3.9
もっと危うくてもいいくらい、その危うさがすきだった。

青春ってそんなもん、イタくてダサくて、でもその間の一瞬の、奇跡みたいな美しさが忘れられないんだよね。そこにぜんぶ詰まってる

やっぱりみんなの心のうちを垣間見ると、みんなのこと好きになっちゃうね
最近ちょいちょい見かける中田青渚目当てに観てみた。
青春ものともあり学生ノリでワチャワチャしてる作品で若者向けな感じ。
中田青渚もぶっ飛んだ感じの役柄だった。
そしてこの作品にも江口のりこが!
めっちゃ煙草吸ってた笑
深夜のショッピングモールでのやりたい放題やったり、車の上に乗ったりするのとかなかなか攻めてるなー。
松本穂香のエンディング曲歌った後の「がんばれ」の一言が可愛かった。


2023年67本目。
Gin

Ginの感想・評価

3.2
登場人物が美男美女じゃないと恥ずかしくなるような台詞とか、思春期の「自分が主人公」感満載の映画だった。でもあれだけ振り切っててくれれば潔くていいかも。
琴子が活き活きした関西弁ですごく光ってた、関西に住んでたときあんな人に会わなかったけど。あんなに感情を前面に出す生き方に憧れる。
ブルーハーツ好きなんだろな、監督の人。ブルーハーツの凄さも改めて感じた。
かな

かなの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

中田青渚がかわいい。
殺人事件が起きるので犯人知ってる人!?って思ってたら肩透かし。
とりあえず青春映画はブルーハーツかけとけばいいってことでもない。
田舎で燻ってる感。
てぃだ

てぃだの感想・評価

2.8
気ーがー狂いそーうー
ららららららら

高校時代の自分て
そういえば毎日何が
楽しくて生きてたんだろう。

コロナ禍じゃなかったし
虐められてたわけでもなかったけれど


学校以外で友達や同級生と
将来について語り合うとか
だべるみたいな


そういう高校時代をほとんど
過ごしてこなかったし
毎月一緒に映画館に行ってたやつとは
今では疎遠だし
彼女もいなかったし
単に死にたくないから
とりあえず生きてただけなんだろうな

なんだか
ブルーハーツのあの曲に
頼りすぎな気がして
中身がすっからかんだけど
とりあえず犯罪にならない程度に
暴れて叫びたいみたいな
そういう感じ。

大雨の日の無人の
ショッピングモールは
「台風クラブ」のオマージュなのかなぁ
よくわからないけど。
「茜色に焼かれる」の時もよかった
片山友希がよかった。

「母さんが出てった日に
あたしと母さんの人生は終わったんだ。
ケーキなんかいらねぇんだよ
花でもそえとけ!」

からの朝帰りで
親父と朝飯食う場面の
絶妙な空気感笑った
大阪の端っこの閉塞感ある町の高校生6人のお話

「自分の屁を正当化すな!」
もにあ

もにあの感想・評価

2.8
途中で飽きたり寝落ちしたり、10回くらい見てようやく最後まで見れた。

ブルーハーツがとても良いのだが、それはブルーハーツの良さであって映画の良さとはちと違う。
金子大地がかっこよ見えてきた、学ランと黒髪が似合ってるんかな

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーや展開やブルーハーツの曲など
おもしろくなりそうな
感じなのだが
中心キャラの芝居のせいなのか
わからないけど
なんか鼻について
物語にあまり没入できなかった。


夜のショッピングモールのシーンは良かった


『ガンバレ!』
おでん

おでんの感想・評価

3.5
金子大地目的でみたら中田青渚が優勝だった。

少しズレると全部ズレていく、危うくて不安定な青春映画。みんなみんな、幸せになって!がんばれ!
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