Ryoma

君が世界のはじまりのRyomaのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.6
閉塞感と焦燥感でいっぱいで良い方にも悪い方にも転んでしまうおぼつかなく危うげな青春時代。悲しみに暮れ泣き喚きたい気持ちも他人とは違う特別な何かになりたい気持ちも全部ひっくるめてそういう感情が芽生えること自体が大人になろうと成長している証なんだなと感じた。その当時無駄だと思っていた瞬間でも後になって振り返ればそれも大切なんだと思えるようになるものだよねと感じた。バラバラになっていた高校生たちが一つにまとまり名曲“ひとにやさしく“を演奏するシーンは爽快感に包まれたし、ひとつの高い壁を越え深い霧を抜けたような吹っ切れた彼らの表情にすかっとした。
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