ねむ

君が世界のはじまりのねむのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.8
『普通』ってなんだったんだろうな
親を鬱陶しく思ったり、好きなのに嫌いって言ってみたり、自分に蓋をして優等生ぶってみたり。たり、たり、たり、たり。みんな同じだったのかな。

側から見たら狭い世界なのに、閉塞感のあるその世界がすべてだった。好きがすれ違う苦しさも、高校生の不器用さも、距離感のはかり方が上手くないのも、この作品を見てたら愛しく思えた。気づいたらえんと琴子を羨望の目で見ていた。ナリヒラくんのブルーハーツが心のど真ん中突き刺しにかかってきた。伊尾の閉塞感にも当時の私が共感。♩気が狂いそうーー

キラキラな青春よりも、少し歪んでて生きづらい青春。深夜のショッピングモールは最高の青春。あの頃の自分に届きますように。がんばれ!
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