磯野マグロ

君が世界のはじまりの磯野マグロのレビュー・感想・評価

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)
3.4
【2人が夢に近づくように】123

最初は小さな違和感を感じて入り込めなくて、カチンコチン言いながら手袋もマフラーもしてないで自転車乗るってなに?とか先生と追っかけっこってどんだけ古い映画なんだとか学校に謎の廃教室があっていりびたるって屋上と同じくらい青春映画あるあるだよねとか。
なりひらくんとえんちゃんの話になってから、大阪弁の優しい響きが映画を埋めるようになって、ここにいてこれを聞いてていいかなって、居心地が良くなってきた。女子3人を関西人で固めたのは正解。圧倒的に聞きやすい。とくに松本穂香のたれ目に大阪弁は非常に良く似合う(?)。中田青渚もいかにも、江口のりこの娘ですーって感じが出ててとにかくかわいい。
どうにもえんちゃんことこの話と伊尾くんのほうの話がまったくバラバラだと思ったら、もとは二つのお話だったのを合体させたそうで、合体できてません涙。で、オチとして夜中のモールの話を加えたんだと思うんだけど(原作読んでないので邪推)、映像の体温が低いので現実離れしたお祭り騒ぎに見えない。ずっと「なんで警備員けーへんの?」と思ってたし、最後に許しちゃうのも納得いかないわ納得できる勢いで撮ってちょうだい。
違和感はけっきょく最後まで拭えなかったんだけど、とにかくえんちゃんとことこのふたりはめっちゃ魅力的。最後まで心を秘め通したえんちゃんは賢い子やけど、冗談でキスしてよかったんちゃうの?あそこで爆音ブルーハーツでしょう。一生に一度のタイミングだよ。あ、でもそういうテンションじゃないのが今の映画なのか。やっぱり。