まだケツの青い若者たちの群像劇。だけど、どこか大人な色気のある映画だった。
爆音で流れるブルーハーツ、退屈を叫ぶ高校生たち、その他諸々の青春が真っ直ぐに体当たりしてくるもんだから(イテテテテテやめてくれ降参降参)なんて気持ちになっちゃったけど、ラストでは爽やかな読後感を残してくれる。そう、青春ってのは痛いもんなんです。赤ちゃんは泣くのがお仕事。思春期の少年少女は、恥をかくのがお仕事。大人の皆さんは普通にお金を稼ぐのが仕事なんで頑張ってください。
ラストの展開も丁寧に誠実に描かれていて素晴らしい。とぼけた顔の縁が、あはははは、なんて笑うばっかりで何の台詞も言わないのが愛おしかった。彼女はそれを言うにはちょっと賢すぎたのだ。
冷凍チャーハンって美味いよな。