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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~のnonのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェシー主演にて鑑賞。

先日鑑賞した「戦場のブラックボード」もナチ占領下のフランスでユダヤ人の親子が迫害から逃走する作品だったが、今作も同じ時代背景のフランスが舞台。

パントマイマーのマルセル・マルソー氏のことはよく知らなかったが、あとから調べてあの白塗りボーダーのイメージは彼のものだと知った。

この時代のナチの非人道的な殺戮や拷問の数々は想像を絶するが、今作ではその辺りはあまり強調されていなかった。レジスタンスとしてのマルセルの「ナチの目的はユダヤ人を皆殺しにすること。だから無駄な闘いをするよりユダヤ人の子孫を1人でも多く救うことの方が大切。」というような台詞にとても感銘を受けた。マルセルは結果的に相当な人数のユダヤ人の子どもたちを救ったようだがそのことについて多くを語らなかったらしい。

早口ジェシー通常運転でした。わたしの大好きなit's okも聞けたし。(ただ、パントマイムの出来はどうなのかよく分かりません。)共演者もよかった。兄役も父役もよかったし、クラウス・バルビー役のマティアス・シュヴァイクホファー氏も虐殺者としての顔と父そして夫の顔の二面性の演技に背筋が凍った。列車のシーンはかなりドキドキした。不運なエマ&ミラの姉妹、エマ役は「TENET」のクレマンス・ポエジーさん、「GOT」リアナ・モーモント役のベラ・ラムジーちゃんも大人顔負けの存在感でした。そして、短い出演時間でしたが、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットン役にエド・ハリス氏も!!!声が素敵💕
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