世界的パントマイマー、マルセル・マルソーが、戦時下ユダヤ人孤児123人をゲシュタポの目から救出した話を映画化。
フランスに住むユダヤ人マルセル(ジェシー・アイゼンバーグ)は肉屋の次男だが、家業には関心がなく俳優の道を目指す芸術家。
ナチに親を殺されたユダヤ人孤児を受入れる施設にたまたま行った彼はその現状を見て、本心を出さない男の心が動いた。
監督、脚本にジョナサン・ヤクボウィッツ
この脚本がとにかく良い。
ネタバレになるので詳しくは書けないが本当に心に染みる言葉の数々に涙が止まらない。
生き延びる意味とは何か?彼のパントマイムからはそんな過去があったとは想像出来ないが、それを踏まえて観ると物悲しい側面も感じられる。
劇中見せるジェシー・アイゼンバーグ君のパントマイムは、かなり練習してると思われますが…
鑑賞後、是非You Tubeでマルセル・マルソーを観て下さい。
マルセル・マルソー作の絵本『かえってきたビップ』はもうなかなか手に入らない本ですが、この映画を観た後だと意味深い内容。シャガールにも似た水彩画。ラストページにチャップリンがいるのが微笑ましい。