いい映画でした。
ささやかな台詞や態度に、あぁここも好き、って何度も思った。パパ好きだった。
妙にのんきな言動がちらほら見え隠れするのは、戦時中はナチスが実際何をしているかを把握していない人がほとんどだったからかな。
見ていて気が気じゃなかった。
視覚的な残虐シーンは綺麗に切り落としてくれているんだけど、叫び出しそうになるほど恐ろしかった。
皮むき、本当に嫌いなんだ……。
エマがよく壊れなかったなと。
マルセルの意見は綺麗すぎて、ともすれば上滑りして終わってしまいそうだけれど、彼もその周りの人たちもとんでもなく強かった。
あそこで生かす方に舵を切れる人ってそうそういない気がするし、それを受け入れられる人も凄い。
山越えも、あんなに目に遭ったら二度目なんて行けないよね。
いっそファンタジックにすら見える実話だった。
