カコカリorモリタ

タイガーテール -ある家族の記憶-のカコカリorモリタのレビュー・感想・評価

3.8
裕福になるために台湾からアメリカへ渡ってきた男は家族を顧みず働き、ついには家族と疎遠になってしまった。
そして彼の心は過去に置いてきた特別な人との思い出に囚われたままだった。母の死や特別な人との再開をきっかけにその秘密を疎遠になった娘に打ち明けることで心を開き少しづつ関係を修復していくそういうお話。

はいこの映画の美しい映像が観られるのでOK
昔の台湾映画を思わせるような過去パートはとても美しく、人と人が微妙な距離感の現代パートの寂しさが生々しくてその対比が良かったです。


家族を顧みない父と父へ理想的な言葉を求める娘がウザいと言えばそうだけど二人が歩み寄れたのだからそれだけで素晴らしいです。


厳しい家父長制によって壊れた家族がテーマであるけど父が悪者加害者と断じるのではなくある意味父性の被害者でもある。コミュニケーション大事。

最近の内容てんこ盛りなストーリーに慣れすぎて簡潔なお話に乗れない人はリハビリしましょう。